第10回ITS世界会議マドリッド2003

logo_2003_madrid第10回ITS世界会議マドリッド2003が2003年11月16日(日)から20日(木)までの5日間、スペイン マドリッドで開催されました。
75カ国から6,300名が参加し、2001年のシドニー会議、2002年のシカゴ会議での落ち込みを完全にリカバリーした世界会議となりました。
11/16:開会式
11/17:セッション開始、展示リボンカッティング(展示期間11/17~11/20)、テクニカルツアー開始、VIPディナー
11/19:コングレスディナー
11/20:閉会式

開催概要

開催概要

【会期】  2003年11月16日(日)~20日(木)
【会場】  IFEMA Feria de Madrid
【会議テーマ】 Solutions for Today and Tomorrow
【参加国/地域】 75
【参加者】 6,300名
【会議登録者】 3,000名
【出展数】 230
【セッション数】 167
【論文数】 881

開会式

泉 信也・経済産業副大臣

今回は16日(日)の夕方から開会式を開始し、VIPが数多く参加できる工夫をしましたが、ボリビアで開催されたイベロアメリカ(スペイン語圏中南米)サミットにスペイン国王・首相の両者が出席したため、ITS世界会議はコスタ科学技術大臣がホストを務めることとなりました。欧州委員会としてはリッカネン副代表、パラシオ委員(閣僚級)、ルナルディ運輸大臣(イタリアが当番)をはじめ、スペインやハンガリーの大臣が参加しました。

 

豊田 章一郎・ITS  Japan 会長

一方米国は政府代表の派遣を見送り、さらには名代となったカナダの運輸大臣まで急遽欠席となり、結局政府代表が登壇しませんでした。
日本からは経済産業泉副大臣が開会式で挨拶され、翌日のプレナリーセッションでも政府代表として発表されました。

 

展示会場でのリボンカッティング

愛知県神田知事、駐スペイン田中大使、ITS関係四省庁の方々、ITS Japan豊田会長、中原副会長、坂内副会長はじめ、日本からの参加者は1,000名を越え、主催者のERTICOからは「日本の協力に深く感謝する、来年は名古屋に大勢で行く」と感謝の言葉がありました。

展示

展示会場の様子1

出展社は230を越え、自動車メーカをはじめITS機器を装備した自動車の展示が増えたのが印象的でした。昨年のシカゴ会議から急増したITS組織での集団出展はイタリア、フィンランド、北部デンマーク、韓国の4ヵ国が増えて14ヵ国となりました。

 

 

展示会場の様子2日本の出展企業
アイシン精機(株)、アイシン・エィ・ダブリュ (株) 、インターネットITS協議会、(株)ゼナヴィ・インフォマティクス、(社)新交通管理システム協会、(株)ゼンリン、(株)デンソー、(株)東芝、トヨタ自動車(株)、日本電気(株) 、(財)道路交通情報通信システムセンター、(財)道路新産業開発機構、(株)日立製作所、富士通(株) 、本田技研工業(株) 、松下電器産業(株) 、三菱電機(株) 、(株) ヨコオ
ITS Japanは愛知県ITS推進協議会の協力を得て出展しました。

 展示会場の様子3

閉会式

パッシング・ザ・グローブセレモニー

ヒューズ氏(仏)が会議の纏めを発言し、マドリッド市のカルボ顧問が開催地としてのお礼を述べました。

 

カルボ氏からシンボルの地球儀を受け取った神田知事が次回開催地を代表して、マドリッド会議の成功をお祝いし、名古屋への参加を呼び掛けました。

「来年は是非愛知・名古屋へお越しください」 とご挨拶される愛知県神田知事

そして再来年のサンフランシスコに繋がるITS世界会議の開催を力強く宣言しました。

さらにサンフランシスコ会議の組織委員長ボッコラ氏が2005年のプレゼンテーションを行ないました。

マドリッド世界会議の印象

セッション風景

ITS世界会議も10回目となり、先進技術の開発から実用化のフェーズへと移ってきました。講演内容も技術ばかりでなくインフラ建設、制度改革、官民連携、事業性、社会的効果の分析などを導入経験に基づいて多面的に議論するものが増えてきました。

セッション風景

また、ITSへの取り組みも環境・安全・効率といった目標は変わっていませんが、国際を反映した国家・経済圏戦略の実現手段としての取り組みが全面に出てきました。これら今回の印象についてまとめました。

マドリッド世界会議の印象を下記のPDFファイルに記載しております。

多くのみなさまのご参加ありがとうございました。御礼申し上げます。