会長挨拶

outline_img_Chairman_sasaki.jpg 日頃より会員の皆様をはじめ多くの皆様のITS Japanの活動へのご支援・
ご協力に対して心より感謝を申し上げます。

 ITS Japanにとって、2021年は、2020年の第3期中期計画(2016〜2020)をまとめ、新たに第4期中期計画(2021〜2025)を始める節目の年となります。新型コロナウイルスとの戦いが続く中、第3 期中期計画は関係者の皆様のご支援、ご協力により、予定通りまとめることができました。この戦いは、まだ続くものと思われますが、このような時期だからこそ、一層新しい個人の価値観やITS の有用性について考え、認識を深めて行きたいと考えます。

 ITS Japan第3期中期計画は、少子高齢化、エネルギ、経済成長、安全・安心の4つの社会的課題解決に向け、国土グランドデザイン2050で定められた、小さな拠点、高次都市連合、大都市の3つの拠点別にどのような価値が重要か、その価値を実現するために必要な交通サービス、基盤、技術は何かを現場目線で捉え、取組んできました。第4期中期計画では、今期計画の考え方を基本的に継承するものとしますが、個人ひとりひとりがのびのびと活躍できるような社会の実現を目指し、社会的側面と個人の多様な価値観から創出すべき価値とそのために解決すべき課題を抽出し、新たに取組む領域を定めました。

 ITS Japanは創設以来、交通事故や渋滞の発生防止、環境保全を活動の柱とし安心して快適に暮らせる社会を目指した活動を展開してきましたが、少子高齢化の推進や地方経済の衰退により新たに交通弱者の存在がクローズアップされその解消にITSへの期待が高まってきました。
 新型コロナウイルスの感染対応のためのテレワークの促進等で、移動の価値を生活者の立場で見直す機会が訪れました。今まで当然のようにしていた通勤や休日の旅行等、人として本当に価値がある移動と、そうでないものがあることが判り始めたものと思われます。

 第4期中期計画では、これら社会環境の変化に対応するとともに、個人の視点での移動の価値と公共の視点での移動の価値を創造するためにモビリティがどのように貢献できるかということを「移動のバリューチェーン」を軸に考え、技術やビジネスモデルの革新に貢献していきます。
 これら新しい取組みが、多様なライフスタイル・コミュニティ・地域活性化、地方創生や産業構造の変化への対応、スマートシティの実現につながると考えています。

 ITS Japanは、ITS技術の進化を通して、これからも次世代社会を構築すべく関係者の皆さまとともに努力して行く所存です。今後とも皆様方のご支援ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

ITS Japan 会長
佐々木 眞一