第17回日本ITS推進フォーラム

開催概要

　第４期中期計画（2021-2025）は前期の社会課題解決視点に加え、個人視点で創出すべき価値にも目を向けて策定しました。
　地域と密接に関係する委員会活動として、地域の足、くらしの足を対象として検討を進めている「にぎわいのある交通まちづくり実現委員会」や自己実現といった個人の価値にも着目して発足した「移動バリューチェーン実現委員会」などを推進しています。
　また、魅力あるまち・地域経済の活性化を目指してきた地域ITS活動では持続可能な交通社会実現のため今年度の対象を「地域モビリティ」、テーマとして「共創」を設定しました。これまでの公共交通政策では輸送資源の総動員や独占禁止法の適用除外まで踏み込んだ対策が取られてきましたが、根本的な解決にはさらなる検討が必要な状況です。自動運転モビリティサービスの全国普及にはまだ時間を要する状況の中で、高齢者の免許返納問題が顕在化しており、既存の公共交通事業者間の連携にとどまらない多角的な「共創」やITS技術・サービスによって、住民の足の選択肢を増やし、地域モビリティの維持/拡大を図るために今、何をすべきか、国の動向も参考に考えていきたいと思います。
今回、東京大学中村文彦特任教授から基調講演をいただき、ITS Japan の地域ITS活動について最近の取り組み、ITS 関係府省庁による現在の取り組み状況のご紹介のほか、東京大学モビリティ・イノベーション連携研究機構（UTmobI）との共同企画により「自動運転サービスの取り組みと ITS Japan の活動」についても紹介いたしました。

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日時/会場

2023年 3 月 9日（木） 10:00～17:00　　Zoomウェビナーによるオンライン開催

プログラム

10：00　開会挨拶

　山本　昭雄　ITS Japan 専務理事
　

10：05～12：00
地域の足、くらしの足を支える地域モビリティに関し、今何をすべきか？
　　　　　　～「共創」とITS技術・サービスの可能性～

【基調講演】
　「未来の地域を支え価値を創造する公共交通の課題」　中村　文彦氏　東京大学　特任教授
　

【地域ITS活動について】
　・ITS Japanの地域ITS活動紹介　　　　　　　山田　尚紀　 ITS Japan 常務理事
　・にぎわいのある交通まちづくり実現委員会　　委員長　尾﨑　信之氏　名古屋大学
　・移動バリューチェーン実現委員会　　　　　　委員長　宮腰　徹也氏　本田技研工業株式会社

山田尚紀

尾﨑信之氏

宮腰徹也氏

13：00～14：50
ITS関係府省庁のITSの取組み

　木村　裕明氏　　内閣府科学技術・イノベーション推進事務局参事官
　池内　久晃氏　　警察庁長官官房参事官
　鈴木　崇弘氏　　デジタル庁国民向けサービスグループ企画官
　増子　喬紀氏　　総務省総合通信基盤局電波部移動通信課新世代移動通信システム推進室室長
　福永　茂和氏　　経済産業省製造産業局自動車課 ITS・自動走行推進室室長
　和賀　正光氏　　国土交通省道路局道路交通管理課高度道路交通システム(ITS)推進室室長
　多田　善隆氏　　国土交通省自動車局自動運転戦略室室長

木村裕明氏	池内久晃氏	鈴木崇弘氏
増子喬紀氏	福永茂和氏	和賀正光氏	多田善隆氏

15：05～17：00
モビリティ・イノベーション・アライアンスのご紹介

　天野　肇氏　　一般社団法人モビリティ・イノベーション・アライアンス理事長
　

自動運転サービスの取り組みとITS Japanの活動
　　～産学文理融合によるCooL4活動紹介～
共同企画：ITS Japan/東京大学モビリティ・イノベーション連携研究機構 (UTmobI)

１．RoAD to the L4テーマ４＝CooL4 のご紹介
　　　中野　公彦氏　　東京大学生産技術研究所/CooL4テーマリーダー
２．SHOWとのコラボレーション状況のご紹介
　　　内村　孝彦氏　　東京大学/ITS Japan
３．ITS Japanの取り組み
　　・CooL4における位置付け
　　　　白𡈽　良太　　ITS Japan 理事
　　・自動運転研究会の取り組み
　　　　土居　義晴氏　　CCAM検討SWG主査（トヨタ自動車）
　　・国際/国内連携活動
　　　　陰山　朋孝　　ITS Japan　自動運転プロジェクト部長
４．データ連携プラットフォームにおける法的課題　〜個人情報・プライバシーを中心に〜
　　　　森田　岳人氏　　名古屋大学未来社会創造機構客員准教授/松田綜合法律事務所弁護士