ITS Japanは2005年6月、NPO法人として再スタートを切りました。法人格を持つITSの推進組織として、より責任のある立場になりました。
ITSの利用者や市民の視点にたち、ITSの推進政策への提言や要望のとりまとめを行うとともに、ITSの実用化促進、関係者の連携促進に積極的に取組んでまいります。
我が国のITSは、カーナビ、VICS、ETCの普及はさらに進展し、カーナビ2532万台(2006年12月末)、VICS1738万台(2006年12月末)、ETCが1800万台(2007年6月末)をこえるという、いずれも世界最大の市場に成長しております。
2004年の名古屋でのITS世界会議を契機に、「セカンドステージ」に入った我が国のITSは、これらのシステムが単独に発展するだけではなく、相互に連携・融合することによって、新たなサービスを生み出す段階を迎えています。
2006年1月、政府のIT戦略本部は、世界のIT革命を先導するフロントランナーとして、我が国が、アジアを中心とする共存共栄の国際社会づくりに貢献していくため、「IT新改革戦略」を策定し、発表いたしました。
この新改革戦略では、国家として戦略的に取り組むべき重要プロジェクトが取り上げられていますが、ITSに関連しては、二つの重要なテーマが盛り込まれています。
一つは、「世界一安全な道路交通社会」の実現 に向けて、「インフラ協調による安全運転支援システム」の実用化により、交通事故死傷者数、事故件数を削減することでございます。
この目標達成のため、官民連携会議の設立、2008年度の公道における大規模な実証実験、さらには2010年以降の全国展開等の道筋が具体的に示されました。
もうひとつは環境改善に向けた取組みです。すなわち、ITを駆使した環境配慮型社会の実現に向けて、ITSによる渋滞の緩和、物流システムの構築等の方策が盛り込まれております。
ITS Japanといたしましては、こうした国家戦略目標の達成に向けて、着実かつ具体的成果があげられるよう、
積極的に取組んでまいる所存でございます。
ITS Japanの2007年度の重点事業として、安全問題に関しては、「J-Safetyプロジェクト」を、また、環境問題に関しては、「環境ITSプロジェクト」を推進して、政府の取組みに協力して参りたいと存じます。
また、ITS Japanとしての2007年度重点事業のもう一つの柱に海外に向けた取組みがあります。
2007年10月には、北京でITS世界会議が開催されますが、続いて翌年にはニューヨークで開催されます。
ITS Japanといたしましては、とりわけ、アジア・パシフィック地域のITS推進のリーダーとして、北京及びシンガポール(2008年7月、第9回アジア太平洋地域ITSフォーラム)の会議の成功を支援するとともに、ITSに関する国際協力及び国際交流を積極的に展開してまいりたいと思います。
すなわち まずは、我が国のITSのトップランナーであるVICSを中心とした道路交通情報通信システムの中国への導入支援に積極的に取組み、ITSによる日中の交流促進に貢献してまいりたいと思います。
さらには、その他アジア諸国に対しても、我が国のITSの成果、経験を活用していただくことにより、各国がかかえている交通問題の解決に少しでも貢献できればと考えております。
最後に、ITS Japanは、我が国、さらには世界のITSの発展に、引き続き全力をあげて取組んでまいりたいと存じますので、皆様方の一層のご支援・ご協力をお願い申し上げます。 |