ITS America第4世代ワイヤレスに関する報告書を発表

(Date:11 November, 2011)

“Fourth Generation Wireless Vehicle and Highway Gateways to the Cloud”
テクノロジースキャン ウェビナーも開催

ITS Americaはコネクテッドビークルに関する最新インサイトレポート「Fourth Generation Wireless Vehicle and Highway Gateways to the Cloud」を発表した。ITS Americaの2011年12月14日のウェビナー「Fourth Generation Wireless Infrastructure – Long Term Evolution (LTE) Advanced and Heterogeneous Networks (HetNets)」)では、QUALCOMM社のR&D兼技術マーケティング担当副社長Eduardo Esteves氏が講演を行う。

このレポートでは4Gなどの次世代広域携帯電話がどのように自動車アプリをサポートし、 交通インフラがワイヤレスネットワークとかみ合うかを分析する。つまり、長期的には自動車がデータを収集管理する4Gのゲートウェイとなり、短域無線センサーやインフラや車載デバイスからのデータを収集すると述べている。さらに自動車エレクトロニクスの専門家は、自動車ゲートウェイや4Gネットワークでの、車載・非車載アプリのデータの扱い方を意識しなくてはならず、「データの効率化-Traffic Shaping」や「バーティカルローミング」などの技術革新が必要であると記している。

“テクノロジスキャンとアセスメント“について
このレポートとウェビナーシリーズは”テクノロジスキャンとアセスメント”プロジェクトの一部である。ITS AmericaはUSDOT のITS Joint Program Officeとの協力でさまざまな段階の研究プロジェクトを進めており、この研究では交通研究の主流分野以外の技術を取り上げている。本プロジェクトは2009年に開始以来、5つの報告書を完成させると共に技術トピックに関するウェビナーを開いている。活動は2012年まで継続する。

このプロジェクトは、技術の拡張性や安全性に関するITS JPO の研究開発プログラムでの重要な前提を確立・認証・修正することをゴールとしている。また、路車や車車技術を使った将来のコネクテッドビークルコアシステムとのインターフェースが必要な新技術システムも取り上げる。

テクノロジスキャンでは技術をscienceベース(10-30年)emerging(5-10年)pacing(3-5年または実験ベース)の3つに分類して取り上げている。情報技術・通信・交通・エネルギーセクターの革新については、効率的なデータと情報の流れ・収集(センサー)・配信(ワイヤレス)から加工・管理システムに関する技術を中心に取り上げる。

現在までにITS Americaは “Computer Vision”、“Active Ranging Sensors”、“4G Wireless”、” Machine to Machine Communications”の4つのレポートを完成させている。今後はナビや位置把握技術も取り上げる。2012年に向けてはsemantic web、sensor crowd sourcing、stream computing、machine learning、artificial intelligenceなど交通に関わりが深いコンピューティング分野の革新技術を考察する。

この“テクノロジアセスメント“ シリーズでは、交通以外の広い分野に影響を与えるリスクや不安についても考える。安全性に関しては、コンピューティングと確実なシステム設計、さらにリスク管理分野の国際的な革新技術について取り上げる。エネルギー分野では、ユーティリティ「スマートグリッド」と電気自動車パワートレインの開発及びサポートシステム、またこれらを自動車安全・モビリティ・環境持続可能性の向上に活用する技術を取り上げる。ITS AmericaはEVに関するレポートを2011年12月に発行する。

テクノロジスキャンとアセスメントに関する詳細はこちらへ。

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