中期計画

第3期中期計画(2016年度-2020年度)の策定

第3期中期計画の検討に当たっては、「ITS長期ビジョン2030」ならびに「ITSによる未来創造の提言」に描かれた将来像の実現に向けて、政府が『国土のグランドデザイン2050』などに描いている今後の国の姿を想定しつつ、今後5年間に重点的に取り組むべき領域、テーマについて議論を重ねた。この結果、第3期中期の活動は具体的な『場』を想定して社会実装への道筋を示すことにより、安全で安心、豊かで活力ある社会の実現に寄与することを目標とした。

中期計画立案の基本的考え方

第3期中期における取り組みの前提となる解決すべき社会課題と社会実装の対象となる現場のイメージを提示し、具体化に向けての基本的な考え方の整理を進めてきた。

社会課題の整理

最近では、ITSは社会的課題を解決し、より豊かな暮らしを実現するために交通が果たす役割を高効率的に実現する手段として位置づけられるようになった。解決の対象となる社会課題としては、「少子高齢化」、「エネルギー・環境問題」、「経済成長の鈍化」、「安全・安心」の4つの項目に整理することができる。

対象となる場の想定

対象となる『場』の想定に関しては、政府が2050年を見据え国土づくりの理念や考え方を示すものとして描き、「国土形成計画」のベースとなった『国土のグランドデザイン2050』を参考にし、「ITSによる未来創造の提言」を照らし合わせ、取組対象を「小さな拠点」、「高次都市連合」、「大都市」の3つの拠点に類型化した。

具体的な中期計画立案における基本的な考え方として、

 1)サービスや価値創造の視点から技術論へブレークダウンすること
 2)現場主義に基づく事例に立脚した具体論を進めること
 3)競争と協調の境界を新しい考え方で再構築すること
 4)グローバルな協調を想定した連携を構築すること

の4つを掲げ、対象となる『場』における「重要となる価値」、「提供されるサービス」、「構築すべき基盤」、「実現のための手段」と階層的な検討を進めた。

中期計画取組テーマの設定

以上の検討結果を、社会実装へと繋げていくためには、技術手段や実装の検討を個々の分野ごとに進めるのではなく、全体像を描きながら街づくりと共に進める必要がある。第3期中期計画ではITSによる安全・安心で活力ある社会を実現する統合的アプローチの重要取り組みとして、下記3つのテーマを設定した。

テーマ1:多様性に対応した新たな交通手段の実現

新たな交通手段をハード・ソフト(運用)の両面から検討するとともに、地域特性・特色を考慮した最適ソリューションの導出に取り組む

テーマ2:情報利活用のための基盤づくり

サービスやそれを実現する技術は様々だが、これを支える共通部分を基盤と捉え、その実現に取り組む

テーマ3:多様な地域の実情に合ったITSの社会実装

前記「対象となる場の想定」に示したような多様な地域社会に、ITSを拡大して行くことを目的に取り組む

また、自動運転に関しても、技術応用による新しい交通手段とその価値評価および自動運転を可能にする情報の基盤ならびに法律、責任、保険等の社会的な基盤、更には今後の地域実証や特区で活発化する地域への実装とすべてのテーマと関連させながら縦断的に取り組んでいく。

 

取組み対象の全体像

取組対象の全体像

中期計画における役割と推進

第3期中期においてはITS Japanの役割を、関係する各方面をつなぎ、議論と実現の場を創造していく『社会的課題の解決に向けた交通と街づくりのファシリテーター』と定義し、これまで築いてきた関係を活かし、省庁、自治体、団体、大学、企業をつなぎ、実装に向けた議論と実現の場を創造していくことに努める。

<ITS Japan 第3期中期計画(本文)>
<ITS Japan 第3期中期計画(資料編)>

<ITSによる未来創造の提言>
<ITSによる未来創造の提言(会員限定版ページ)>

<第2期中期計画(2011年度~2015年度)>