第16回ITSシンポジウム2018 プログラム

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プログラム

最終プログラム掲載しました。こちらをご覧ください.

12月13日(木) 10:00-10:15
開会式

実行委員長挨拶    松岡 敬     同志社大学 学長
主催者挨拶          天野 肇     特定非営利活動法人ITS Japan 専務理事

 

12月13日(木) 10:15-11:00
基調講演   モビリティサービスによる社会変革

現在、自動車産業は100年に1度の大変革期にある。世界の自動車産業は今後、どのように進化するのか。進化のけん引役になるのは、「自動運転」と「次世代型モビリティーサービス」である。
将来の無人運転を視野に入れた自動運転技術と、カーシェアリングやライドシェアリングなどの次世代型モビリティーサービスが融合することで、自動車産業の姿は大きく変わりうる。

本講演では、既存の公共交通サービスの抱える課題を踏まえて、自動運転技術と次世代モビリティーサービスに焦点を当て、各国における前提条件をできる限り多面的に考察し、その違いを踏まえた形で、それらの普及シナリオの描出と既存産業へのインパクトを評価する。

キーノートスピーカ
鈴木 裕人          ア-サ-・デイ・リトルジャパン パートナー

 

12月13日(木)  16:00-17:30
企画セッション1  「AIと倫理」の議論はなぜ噛み合わないのか?

自動運転の進展が社会に及ぼす影響を考える上で、「AIのなす判断の倫理性をどう考えるか?」といった議論は避けて通れない問題である。そして、このようなAIの判断に関する倫理の問題については、様々な立場から多様な議論があるが、しかし、それらの多くは「平行線」で「噛み合っていない」ものが多い。一体なぜこのような倫理の議論は、すれ違うことが多いのだろうか。

その理由としては、議論のスタート地点(前提条件)の違いや立場の違い、前提知識の違いなど様々なものが考えられるが、本セッションでは、技術者・法学者・哲学者など多様なパネリストとともに、そのすれ違いの理由を紐解いていくことで、AIと倫理の問題の突破口を探ることを目的とする。

モデレータ
田口 聡志          同志社大学 商学部 教授

パネリスト
江間 有沙          東京大学 政策ビジョン研究センター 特任講師
曽我部 完          株式会社グリッド 代表取締役
林 秀弥             名古屋大学大学院 法学研究科 教授

 

12月14日(金)  9:30-11:00
企画セッション2    自動運転がもたらす社会の変革

自動運転のもたらす社会へのインパクトについては、交通事故の削減、ドライバー不足への対応、モビリティのサービス化(Mobility as a Service)といったように、モビリティ領域での直接的な影響が議論される場合が多い。しかし、自動運転は、こうしたモビリティの変化を通じて、人々の生活のスタイルや都市の構造等にも、間接的に大きな影響を及ぼすものと考えられる。また、自動運転車の生産や稼働に必要なモジュールや情報サービスが、これまでの自動車とは異なる多様な主体から提供される可能性を踏まえると、自動運転は、自動車産業等の産業組織やビジネスエコシステム、さらには、日本の産業構造にも大きなインパクトを与えることになるだろう。このセッションでは、自動運転技術の普及がもたらすこうした社会の変革を議論する。

モデレータ
三好 博昭         同志社大学 政策学部 教授 / 技術・企業・国際競争力研究センター長

パネリスト
糸久 正人         法政大学 社会学部 准教授
岩本 晃一         経済産業研究所/日本生産性本部 上席研究員
紀伊 雅敦         香川大学 創造工学部 教授
坂井 康一         東京大学 生産技術研究所 次世代モビリティ研究センター 准教授

 

12月14日(金)  16:00-17:30
企画セッション3     Mobility as a Serviceで描く都市交通

Mobility as a Serviceは、我が国の交通サービスに革命をもたらすだろうか。世界的な観光都市京都を題材に、Mobility as a Serviceによる未来の都市交通への期待とその実現にあたっての課題について議論する。

モデレータ
土井 勉            大阪大学COデザインセンター 特任教授 / 一社)グローカル交流推進機構 理事長

パネリスト
藤垣 洋平         日本学術振興会 特別研究員 (東京大学大学院工学系研究科)
木津 雅文         トヨタ自動車株式会社 MaaS事業部 担当部長
大久保 園明      京阪バス株式会社 ICT推進部
鈴木 章一郎      京都市 都市計画局 局長

 

対話セッション (ポスターによる対話型セッション)

8つのセッションで98編の論文が発表されました。
以下8編がモデレータの選考によりベストポスター賞受賞論文に選ばれました。おめでとうございます。

1-A-13
災害時のリアルタイムモニタリング・アラートシステムの実証的検証

○川崎洋輔, 桑原雅夫, 梅田祥吾(東北大学), 堀口良太, 小宮粋史(アイ・トランスポート・ラボ),
永井慎一(本田技研工業), 大畑長(オリエンタルコンサルタンツ), 浦山利博(アジア航測),
戸髙弘統, 須藤哲寛(日本気象協会)

●授賞理由

本研究では、災害時のリアルタイムモニタリング・アラートシステムの検証結果と今後の開発方針を報告する。これまでに気象、プローブ、Twitter、画像等の多様なデータを融合した被災と交通状況をモニタリングするシステムの開発を行ってきた。実証実験での検証の結果、降雨時のアラート機能は、実務で用いているものに比べて性能が高いことがわかった。また、使い勝手、情報の拡充およびアラート機能の高度化に関して、課題があることがわかった。最後に、実証実験結果を踏まえて、今後、開発するAI 技術と交通流理論による非日常の発見とアラート検出技術の開発コンセプトを述べる。

1-B-02
視聴覚的な衝突警報の切迫感が操舵の反応時間と精度に与える影響

○貝塚勉, 中野公彦(東京大学)

 

●授賞理由
自動運転技術や先進運転支援システムの開発・普及が進む中、人と機械が調和する交通社会実現を図る上で、単に情報提供を行うだけでなく、人が理解しやすく、かつ情報提供によって危険運転行動を誘発しない提供方法の検討が重要になると考えられる。本論文は、ドライバに提示する視覚的、聴覚的刺激の内容と強度を様々に変化させ、その違いがドライバの行動変容にどのような影響を与えるか検討している。その結果、単に刺激強度を強くすれば良いわけではなく、人によって望ましい刺激強度が異なることを示唆する知見を導出している。本論文が提示する示唆は、今後、情報提供方法の検討を進める上で有用な知見になると考えられる。また、ポスター発表における発表内容も適切であり、公開討議の際にも積極的に議論に参加するなど、研究内容、発表、いずれにおいても優れていると判断した。

 

この論文はジャーナル査読を希望され、International Journal of Intelligent Transportation Systems Research (IJIT)に投稿されました。Springer社との著作権の問題を回避するためここではアブストラクトのみ掲載します。

2-A-08

ETC2.0プローブ情報を活用した観光交通における渋滞対策の効果検証

○林泰士, 松田奈緒子, 瀧本真理, 坂ノ上有紀, 中田寛臣, 瀬戸下伸介(国土技術政策総合研究所)

 

●授賞理由
観光交通における渋滞対策の効果を、ETC2.0プローブを用いて確認できることを示しており、事例分析の研究発表として大変よくまとめられていた。研究の今後の発展に期待する。

2-B-10

軽度認知障害の高齢運転者のための自動車運転(リハビリテーション)外来の役割と展望

○沖田学, 鎌倉航平, 佐藤誠, 沖田かおる(愛宕病院), 小野浩(本田技研工業), 朴啓彰(高知工科大学)

 

●授賞理由
認知症と診断されない程度の軽度認知障害(MCI)は、トレーニングにより認知機能を向上させることが可能であるにもかかわらず、医学的改善策を受けることなく運転を継続する。また、MCIは個人により症状が異なる。この点に着目し、患者個人の運転特性を分析して安全運転能力維持・向上のためのオーダーメードのリハビリテーションプログラムを開発し、日本で初めて「高齢者自動車運転外来」を開設したことの社会的意義は高い評価に値する。さらに、プレゼンテーションや公開討論での積極的なアピールも高く評価する。

 

3-A-02
ガウス過程を用いた移動軌跡に基づくメッシュ類似度の把握と可視化

○中西航(東京工業大学)

 

●授賞理由

本研究は、歩行者の移動挙動とその目的地を数理的に分類する手法を提案・検証しており、その新規性を高く評価した。今後の研究展開に期待したい。また、ポスターでの研究内容説明、質疑応答も明瞭であり、ベストポスター賞に値すると判断した。

 

同上の理由でこの論文もアブストラクトのみ掲載します。

3-B-09
吹雪・悪視界下での曲線路予告情報を用いたUHF帯RFIDによる車両誘導

○菊野亮人, 山口純, 多田尚斗(北見工業大学), 萩原康介(日本電技),
川村武, 岸本恭隆, 柏達也(北見工業大学)

 

●授賞理由
吹雪・積雪の視界不良時でも利用可能な車両誘導システムの構築を目的として、曲線路手前の道路に埋設したRFID タグより得られる曲線路情報等を車上GUIに表示し、曲線路を安全に運転支援する手法を提案している。基礎実験レベルに留まっているものの、雪国特有の問題に着目した実用性の高い研究であり、今後の進展が期待できることからベストポスター賞として推薦する。

 

4-A-04
実世界混雑解析に基づく行動推薦システム

○中山経太, 尾ノ上晃, 堀磨伊也, 島田敬士, 谷口倫一郎(九州大学)

 

●授賞理由
この研究では、時間帯毎に特定の場所に人が集中するような地域を対象に、混雑緩和を支援するシステムが提案されている。提案システムでは、まず、施設間の移動パターンを分析して直近の将来の混雑度合いを推定し、その推定結果から、混雑緩和に繋がるような行動推薦を提供する仕組みになっている。移動情報の分析で混雑度合いの推定ができることがシミュレーション実験を通して示されており、行動推薦の結果どの程度の効果が見られるか、実環境での実験など、今後の発展にも期待できる。

 

同上の理由でこの論文もアブストラクトのみ掲載します。

 

4-B-01
白線認識による画角補償機能を利用した時速100km対応トンネル覆工表面画像検査システム

○早川智彦, 望戸雄史(東京大学), 森下健太(中日本高速道路), 石川正俊(東京大学)

 

●授賞理由
100km/hで走行している自動車から、トンネル表面のクラックをカメラで検出する研究である。高速画像処理と高速駆動の技術をベースに、自動車の左右のふらつきを白線認識によって求めて、カメラを駆動しトンネル表面をスキャンする技術には高いポテンシャルが感じられる。

 

同上の理由でこの論文もアブストラクトのみ掲載します。

「体験!自動運転カーの経済価値に関する経済実験」

現在、社会科学の領域では、行動経済学など「実験」を用いて経済行動に潜む人間心理を分析する研究が注目されており、同志社大学でも、2017年から実験ラボの運用を開始し、このような研究に積極的に取り組んでいます。今回は自動運転カーの経済価値を測る簡単なゲームを用意し、社会科学における「実験」を参加者に疑似体験していただきました。実験報告はこちらをご覧ください。

  • 場所:同志社大学寒梅館3階オムロンルーム
  • 体験時間:約15-20分程度
  • 実施日時:12月13日および14日 (13時~14時30分)

 バンケット 12月13日(木)

ホテル 京都ガーデンパレス 大宴会場 「葵」
京都市上京区烏丸通下長者町上ル龍前町605 (Tel 075-411-0111)
(寒梅館より徒歩 10 分)