第2回ITS地域交流会 in 中部2011(2011年12月22日)

【第2回 ITS地域交流会 in 中部2011 開催報告】

~ 地域交通の確保に向けて ~

今般、名古屋市において“ITS地域交流会 in 中部”を開催した。

1.実施概要

1)日時:2011年12月22日【木】 13:00 ~ 15:50
2)会場:ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場) (交流センター 4階 第7会議室)
3)参加者:中部運輸局、中部4県〔岐阜県・静岡県・愛知県・三重県〕とその県内の市町村で交通整備に携われている自治体職員の方々
4)プログラム:配布プログラム

ⅰ)他地域での事例紹介(山口市)と中部地域での取組事例紹介
ⅱ)10名程度によるグループワーク
ⅲ)全体質疑・意見交換

地域交通を維持して行くための、課題・施策・留意点などについて討議を行った。

ITS地域交流会 in 中部の参加者は、ITS Japanの事務局4名を含め50名。

参加者50名の所属の内訳〔中部運輸局(1)、県(3):岐阜県・静岡県・愛知県、
市町村(30):岐阜県(5)、静岡県(2)、愛知県(16)、三重県(6)、山口県(1)、ITS Japan〕

[交流会風景] [事例紹介]
[グループワーク] [全体質疑・意見交換]

2.講演内容(事例紹介)

2-1) 安心して住み続けられるクルマに頼りすぎない交通まちづくりを目指して

山口県山口市の事例紹介

2-2) さんさんバスと乗合タクシーで交通空白地を解消

愛知県みよし市の事例紹介

2-3) 市町村合併を契機にしたコミュニティバスの再編

愛知県豊川市の事例紹介

2-4) ICTを利活用した 安心・元気な町づくり事業

三重県玉城町の事例紹介

3.グループワーク

〈討議テーマ〉

A.行政が果たすべき役割、市民との協働(市民の声、県の方針の展開 他)

B.地域の適切な交通ネットワークの構築方法(基幹交通と支線交通の組合せ等)

C.交通と市民サービスへの取り組みの拡大

(交通へのICTの活用や福祉・医療といった他の施策との組合せ等)

上記討議テーマを中心にグループ討議を行い、以下のような意見交換・討議がなされた。

1)導入や運営にあたる費用見通しのたてかた
2)交通の空白地帯を生まない交通手段の組合せ (基幹交通と支線交通の組合せ)
3)地域のニーズと支援の在り方
4)コミュニティ交通の自治体エリア外への対応 等。

 

4.全体質疑・意見交換

山口県・愛知県・三重県からの事例紹介に対して、交通網の幹線・支線の組合せ方法、乗合タクシーの運行方法など、多くの質疑があった。
福祉施策と連係させた、ICTを利活用した“元気バス(玉城町)”の事例紹介は、導入の経緯や経費面で多くの質問がなされ、関心の大きさが窺われた。
一般的に行政の区分毎に計画されるコミュニティバスにおいて、一部の地域では住民の利便性を優先させて、近隣の地域への乗り入れ運行する例も出始めており、今後議論をして行く局面を感じられた。
交流会全般を通して、市民の生活をどのように改善出来るかがより重要な視点であること、また、各地域の問題意識・熱意に応じた行政支援を行うことが現実的などの議論・討議がなされた。

《 参考資料紹介 》

ITS地域交流会とは?(ITS Japanの地域ITS活動)
ITS地域交流会 in 中部 プログラム